沖縄「復帰っ子」、無色透明のラム酒に挑んだ６年

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メードインジャパンのラム酒で世界に挑戦、と語る金城さん　沖縄・那覇空港からプロペラ機に乗り換え、東に約３６０キロ。南大東島は周囲が２０キロほどの小さな島だ。　　空港を出て車を走らせると、見渡すかぎりサトウキビ畑が広がる。　　「南大東島から私の新しい人生が始まったんです」。この島に工場を持つラム酒メーカー「グレイスラム」の社長、金城祐子さん（３５）が語る。　　カリブ海が本場の陽気な酒を沖縄で造りたい――６年前にそう思い立つまで、彼女は普通のＯＬだった。　　サンゴ礁（英語でコーラル）が隆起してできた南大東島は、空から見ると冠（コロナ）のような形に見える。そこから自社製品を「コルコル」と名づけた。　　サトウキビから甘い汁を搾り出し、発酵させ、蒸留して、１年ほど熟成させるとコルコルが出来る。カリブのラム酒はたるで寝かせて琥珀(こはく)色を出すが、こちらはタンクを使うため無色透明だ。「世界のどこにもない、沖縄だけのラム酒です」　　短大卒業後、携帯電話を販売する沖縄電力の子会社に就職。窓口で機種や契約の説明をしていた。　　そんな生活が一変したきっかけは、バーで一緒に飲んでいた友人の一言。「沖縄にはこんなにサトウキビ畑があるのに、なんでラム酒を造ってないんだろう」　　初めてラム酒の原料を知ったその時、沖縄電力の社内ベンチャー制度が頭に浮かんだ。本社や関連会社の社員から新事業を募集し、すぐれた提案があった場合には、その事業を興すための独立を社としてバックアップする制度だ。　　沖縄の本土復帰の１９７２年に生まれた「復帰っ子」。沖縄のために何か出来たらと、ずっと心の底に抱いてきた思いが熱を帯び始めた。　　飲むほどに、この酒の奥深さが理解できた。が、変だなと思うこともあった。例えばあの琥珀色を出すのにカラメルなどの着色料を使うケースもあるという。「沖縄産サトウキビ１００％の混じりけのない味」で挑戦しようと心に決めた。　　沖縄でサトウキビと言えば南大東島だ。何しろ全島の約４割をサトウキビ畑が占めている。挑戦の舞台も決まった。　　とは言え、お酒も経営も全くの素人。企画書は何度も会議でボツにされた。当時、息子は１歳半。最も手のかかる時期だったが、仕事から帰ると、書類ばかりと向き合っていた。　　それなのに、書いても書いても企画書は紙くずになるだけ。１年半がたったころ、息が切れた。　　社内ベンチャー制度の担当部長を沖縄電力本社に訪ねた。「こんなんじゃダメだ」と何度も怒声を響かせてきた人物だ。　　「あきらめます」。悔しくて涙が出た。　　この時も返ってきたのは怒声。が、言葉の中身は予想外だった。「何を言ってるんだ。ここまで頑張ってきたんじゃないか」。悔し涙が感激の涙に変わった。　　企画書が通ったのはひと月半後の２００３年１１月。会議で自分の考えを堂々と言えるようになった。部長に励まされて以来、「なんくるないさぁ（なんとかなるさ）」と、何事も気楽に考えられるようになった。　　０４年３月。資本金１０００万円の新会社が誕生した。　　しかし、肝心のサトウキビ農家から「よそ者が何を言い出す」とそっぽを向かれ、製糖工場からも「そっちに回せるサトウキビは一本もない」と言われた。　　「ここでラム酒を造れば特産品が出来るんです。島の誇りになるものを、どうか私に造らせてください」　　その訴えは徐々に島の人々の心に届き、いつしか激励の言葉をかけられることの方が多くなっていた。　　この年の１２月。タンクから滴り落ちた最初の一滴は、宝石のように見えた。　　今は月に５０００本を出荷している。　　昨年暮れ、納入先の沖縄本島のホテルから電話が入った。「産地証明を出してもらえませんか」。食品の偽装表示問題が広がりをみせる中、今後は産地証明が可能な商品だけを置きたいというのだ。　　もちろん即答した。「すぐ出せます。すべて南大東島産。無添加無着色です」　　毎年１〜４月はサトウキビを搾り機にかける大事な期間。普段は那覇の事務所を拠点に営業に飛び回っているが、この時期は作業着姿で工場内を駆ける。「ゼロからの出発だから動いた分だけ足跡が残るんです」　　この先も金城さんは走り続けるだろう。「なんくるないさぁ」と笑いながら。（池谷美帆）　（2008年3月2日02時53分 読売新聞）

葬儀は通常、「友引」の日は避けて行われます。
だが、２００１年９月の米同時テロを底に、上昇に転じた。
艦載機の岩国移駐は、国の安全保障にかかわる在日米軍再編の重要な柱である。
海藤隆次氏（かいどう・たかじ＝元十條製紙副社長）１７日、心不全で死去。
前橋市長選は１７日、投開票され、現職・高木政夫氏（５７）（無＝民主・社民支持）が、前県議・金子泰造氏（６３）（無＝自民・公明推薦）と、共産党前橋勢多地区委員長・生方秀男氏（６０）（無＝共産推薦）の２新人を破り、再選を決めた。
事故報告はないが、ブレーキ部品の摩耗や損傷の確認が放置され、重大事故を招きかねず、同運輸局は同社に対し、該当するトラックの安全確保を指示するとともに、民間車検場の指定取り消しなどを検討している。
本葬は２５日午後１時３０分、東京都千代田区麹町６の５の１カトリック麹町聖イグナチオ教会。
帯締めは龍馬の暗殺後、お龍が１年間身を寄せた高知県内の縁者の娘がもらった。
ダン池田氏（だん・いけだ、本名・池田啓助＝いけだ・けいすけ＝バンドリーダー）昨年１２月２５日、呼吸不全で死去。
喪主は長男、克彦氏。
５５６，０００円（８３）
那珂川と霞ヶ浦を地下で結ぶ那珂導水路（全長４３キロ、約３割完成）と、利根川と霞ヶ浦を地下で結ぶ利根導水路（同２・６キロ、９６年完成）からなり、ポンプで水を行き来させる。
国立公文書館には、古文書や明治以降の公文書など１１１万冊が保管されている。
高画質ＤＶＤでも規格統一に失敗し、混乱を繰り返した。
定刻、立ち会いの石田芳夫九段の合図で始まり、先番の山下棋聖が右上小目に第１着を打った。
姉歯被告は現在、保釈中だが、刑が確定すれば収監される見通し。
男子６６キロ級の秋本啓之（筑波大）は、初戦敗退。
この部分が見つかるのは国内で初めて。
調べによると、２人組は年齢不明で、共に黒色目出し帽をかぶり、紺色の上着姿。
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